小さいことはいいことだ

ミニマリスト初心者の日記

コンプレックスと友達に

敢えて行ったコンプレックスの克服

4月のコロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言後、勤務している会社は長期休業に

入った。5月の宣言解除後も実質休業状態で、出勤は週1回のみ。

 

この空白時間をどのように埋めようかと考えた時、敢えて「コンプレックスの克服」に時間を割いてはどうかと考えた。そう思うきっかけは、自身の長年の付き合いであるコンプレックスに嫌気が差し33歳になる今、このままではそろそろ不味いかなと危機感を覚えたからだ。

仕事が休業になったことをきっかけに、普段は決して目の行き届かない自分の内面を見つめる良い機会となった。

 

僕のコンプレックスは、「要点をまとめて文章を書くこと、また人に何かを簡潔に話すことが恥ずかしいくらい苦手なこと」である。

この悩みとは小さい頃からの長年の付き合いである。例えば人から、「それってどういう意味?」とか「観た映画の何がよかったの?」とか問いかけられた時に、とにかく言葉が出てこない。また言葉が出てきたとしても、要点がまとまらず長々とした説明した結果、「で、結局どういうこと?」と失望されることも多々あった。

 

自分なりにコンプレックスがあることは自覚していたものの、このことと真剣に向き合おうとはして来なかった。でもこのままでは普段の生活や仕事でも支障をきたしそうだったので、少し真剣に向き合おうと思った。

 

その克服の為にまず行ったのは、文章の要約である。毎朝、新聞に目を通す習慣はもともとあったのでこれを使おうと思った。僕が行ったのが、「社説の要約」。1テーマ1000文字程度の記事を要点を繋げ、200文字程度の文章にまとめていく。

要約し始めた4月中旬頃は、やり方が全く分からず1週間足らずで挫折しかけた。でもあきらめず別の方法でも、その要約の方法を模索した。たとえばyou tubeの関連動画を観たり、中学生の国語に関連する本に目を通したりと試行錯誤を重ね、3か月がたった8月初旬頃には徐々に文章を短くまとめられるようになってきた。

また最近の出勤の時でも、上司からなにかの説明を求められた時、頭の中で要点を整理し、言葉に詰まらず話せるようになっているという実感が出てきた。

このような成功体験を通じて、今度は別の気持ちが湧いてきた。

なにかの文章を書いてみたいと。

 

ネットでいろいろと調べてみると、観た映画の感想を400字以上投稿して、依頼者から内容の承認を受けられたら、30円の報酬を貰えるというクラウドサービスを見つけた。

早速、課題に挙がっている映画のDVDをレンタルし、記事を投稿してみた。その翌日、承認を受け30円(控除後27円)の報酬を得た。

たった30円ではあったけど、僕にとってはとても貴重な出来事であった。これまでの4か月間の取り組みがささやかではあるが認められたような気がした。もちろんまだまだ拙い文章に変わりない。でも投稿してみて、良かったなと素直に思った。

 

「コンプレックス」を持っていることは、決して悪いことではないと思う。

もしそれを自覚している人がいるのであれば、嫌がるのではなく友達になりそれを逆に育ててあげれば良いのではないかと思う。

たとえそれが30円ぐらいにしかならない価値だとしても。僕にとっては、自分に勇気を与えてくれる貴重な30円であった。